2025年10月28日(火)、都立葛西南高等学校にて高校1年生を対象に総合的な探究の時間の一環として派遣授業を実施しました。 本派遣では大武優斗氏、岸はつみ氏を講師に迎え、パネルディスカッションを実施いただきました。生徒たちが働くことをポジティブに捉えることができるよう、”起業家という選択肢”や”自身の取組が社会貢献に繋がること”についてお話しいただきました。
パネルディスカッションのテーマは自己紹介・事業紹介に加え、下記2つのテーマに基づいて進んでいきました。
①どんな学生でしたか?起業したきっかけは何ですか?
②将来の展望、夢や目標はありますか?
①どんな学生でしたか?起業したきっかけは何ですか?
大武様 : 「学生時代は、ぐれていました。ただ、過ごしていく中で勉学とビジネスは違う領域なのではないかと。自分は勉強では他の人に勝てないからビジネスで勝とうと思いました。また、“社長”というものに格好良さを感じ、社長になるために起業しました。こんな感じで起業は簡単にできますが、その後何をするかが大事です。肩書より何をしたいかが重要で、それによって人生を逆転させることができるのが起業家です」
岸様 : 「学生時代、暇な時間に農業ボランティアに参加しました。その農業ボランティアをきっかけに、廃棄行きの野菜や果物を活用できないかと考え、今の事業を起業しました。自分でもまさかこんなことになるとは…と思っています。自分の好きな事を突き詰めることもとても大事だと思うんですが、何が自分の今後に繋がるきっかけになるか分からないから、興味があったら色々やってみることが良いと思います」
②将来の展望、夢や目標はありますか?
大武様 : 「仲間が大事だから、仲間に最大限自分ができることをギブしたいです」
岸様 : 「廃棄農産物を少なくして、一次産業を盛り上げたいです」
そして最後に、大武様から「例えばTikTokが好きならインフルエンサーになることもまた道の1つ。自分が好きなことに取り組んだ先に偶然お金が付いてくることもあります。今後失敗することもあると思うけどどうにかなるから、本気でやりたいこと・好きなことがあるならそこに集中して欲しいです。それによって人生も変わるし逆転もできるから、今日の話が少しでも今後のきっかけになったら嬉しいです」とメッセージをいただき、岸様からは「自分は、時間や場所に縛られない働き方が合っていました。皆さんも何十年と生きて働いていく上で、誰かに決められた時間や場所で働くことが得意なのかそうでないのか等、自分の適性を見極めていくことが大事だと思います。やる前に“合わない”と決め付けるのではなく、なんでもとりあえずやってみてから合う/合わないを見てみることが良いのではないかと思います」とアドバイスをいただき、パネルディスカッションが締めくくられました。
生徒たちからも「今までどんな苦労がありましたか?」「成功とは自分にとってどのような状態だと思いますか?」等の質問が寄せられ、講師2名のご経験を基に視野を広げる時間になりました。
講義後の生徒アンケートでは、「2人とも志が素敵だなと思いました」「大武さんと岸さんのプレゼンがとても上手で見とれました」「改めて好きなことに集中したり、好きなことに本気で取り組んだりすることは大事なんだと知ることができました。また、やりたくないからやらないのではなく、とりあえず挑戦して向いていなかったらやめればいいしこれからは挑戦をしていきたいと思います」「小さな成功という言葉が印象に残った。自分もあの時の小さな成功が自信をもつきっかけにしたい」などの感想が寄せられ、「楽しかった」「また聞きたい」という声も多くいただきました。本授業を通じて、生徒たちは自分の軸を持って将来に真っ直ぐに向き合うきっかけを得ることができました。
<大武優斗氏>
- 合同会社VEL 代表
- あの夏を取り戻せプロジェクト 代表
- 武蔵野大学アントレプレナーシップ学部4年生
2002年東京都板橋区生まれ。小学1年生から野球に打ち込み、2018年城西大学附属城西高校に入学。甲子園を目指すも、新型コロナウイルス感染症の影響で2020年夏の甲子園大会が戦後初めての中止に。絶望し、若者の言葉が誰にも届かない感覚を覚えたことから、経営者となって社会に影響力を持つ人間になるため2021年4月、武蔵野大学アントレプレナーシップ学部に入学し大学1年生の時に合同会社VELを創業。
その後、甲子園で燃え尽きずに終わってしまった青春に終止符を打てないまま、いつまでもモヤモヤしていたくない、という気持ちから、元高校球児たちが3年越しに甲子園を目指す「あの夏を取り戻せプロジェクト」を始動。甲子園球場を借りる費用を含む7千万円(クラウドファンディング、企業協賛)を集め、メディアにも400社以上取り上げられ、2023年11月29日に甲子園球場で45校700名の選手を集めあの夏を取り戻した。
〇生徒たちへのメッセージ
僕は高校まで本気で甲子園を目指していた高校球児でした。すべて野球推薦で受験勉強もしたことがありません。そんな何者でもなかった僕でも、「あの夏を取り戻せプロジェクト」を多くの協力者のおかげで成功させることが出来ました。 僕だからできたわけではなく、僕と同じ熱量があればだれでもできたと思います。ただの大学生がどのようにして、「変われたか」「世の中を巻き込むことが出来たのか」などお伝えできればと思ってます。何者でもない若者でも社会は変えられる。そんな風に学生には思ってほしいです。さらに挑戦するきっかけになれば幸いです。
<岸はつみ氏>
- NPO法人MOTTAI 広報部
- 個人事業主・フリーランス
私立錦城高等学校、中央大学を卒業後、2023年3月に農業法人しゅん・あぐりに入社。 自社農産物のうち出荷できず廃棄になりうるものの加工品活用事業に従事。2023年12月独立し、廃棄行きの野菜や果物を活用したアイスクリームブランド「n!ce cream(ナイスクリーム)」を立ち上げ 、現在は各地の農家との連携拡大、アイスクリーム販売規模の拡大、畑での廃棄野菜やその活用事業についての簡単なフィードワークの開催、講義への登壇 など
〇生徒たちへのメッセージ
生徒さんならではのアイデアや、若いエネルギーから新たな取り組みが誕生することを楽しみにしています。