2025年12月18日、麹町学園女子中学校高等学校にて、中学3年生120名を対象に探究授業の一環として、アントレプレナーシップ特別講演が開催されました。
今回のサポーターは、NPO法人らいおんはーと 佐藤すずみ氏、株式会社CEOキッズアカデミー代表取締役社長・iU情報経営イノベーション専門職大学客員教授 イゲット千恵子氏、株式会社Wildlife Ventures代表取締役 赤石旺之氏、オービス・インベストメンツ株式会社代表取締役社長 時国司氏の4名です。
各サポーターの講演内容は以下の通りです。

時国司 氏
退役軍人の村で生まれ、虚弱体質だった幼少期からサッカーに挑戦し、最弱チームながら努力を重ねて県8位まで成長。努力が実る経験から「工夫と努力次第で誰でもチャンスがある」と伝え、人生には「やりたいこと」と「やらなきゃいけないこと」のバランスが重要であること、そして自分・家族・社会のために戦略的に行動することの大切さを語りました。

佐藤すずみ 氏
「人生は人と比べず、好きなことを突き詰めることが大事」と、自身の波乱万丈な人生や、子ども食堂での経験を通じて「周囲に元気を与える存在になりたい」との思いを語りました。困難に直面しても、自分の好きなことに向き合う姿勢の大切さを伝えました。

赤石旺之氏
「地域に暮らす皆さんの生活と、生物多様性の保全を両立できる社会にしたい」と、人と野生動物の軋轢や環境問題について、アフリカでの事例も交えながら解説 。生徒との対話や質疑応答を重視し、インタラクティブな場づくりを心がけました。

イゲット千恵子氏
「働き方には様々な選択肢がある」と、サラリーマンだけでなく自営業・経営者・資産家など多様なキャリアを紹介。自分がどんな生活を送りたいかを考え、調べて行動することの大切さを伝えました。
生徒アンケートでは「楽しかった」との声が寄せられ、講演を通じて多様な人生や働き方、挑戦することの意義について前向きな気づきを得る時間となりました。今回のプログラムは、生徒たちが自分自身の興味や将来について広く考え、工夫と努力・挑戦の大切さを学ぶ貴重な機会となりました。
<時国 司氏>
- オービス・インベストメンツ株式会社 代表取締役社長
2004年に新卒でゴールドマン・サックス証券戦略投資部に入社。投資に従事。
2009年にベインキャピタルに移り、プライベート・エクイティ投資に従事。
ロンドンビジネススクールにてMBAを取得(ロンドンビジネススクールスカラー表彰)
2012年にオービス・インベストメンツの英国法人に入社し、ロンドン、香港を経て、2016年に同社日本法人代表取締役社長に就任。
サッカー元U-19台湾代表キャプテン。台湾フットサル代表として国際Aマッチ10試合出場。元FC町田ゼルビアユース。U-20台湾代表コーチとして、東アジアユースオリンピックにて金メダル獲得。
○学生たちへのメッセージ
一緒に頑張りましょう!
<佐藤 すずみ氏>
- NPO法人らいおんはーと 子ども食堂 運営スタッフ・広報
東京都江戸川区出身 江戸川区 在住
大学卒業後、CM制作会社制作部として勤務
東京ヤクルト販売株式会社 東京都新人賞売り上げ1位
その後「シュッフーすずみ」名義で個人事業を立ち上げ
ショッピングモール、デパート、家電量販店での実演販売展示会プレゼン、結婚式、イベント司会など幅広く活動し、10年目
2020年当法人にボランティアとして参加
2023年からPR、調理、イベント企画運営/司会、掃除担当
○学生たちへのメッセージ
君たちの身近にある「子ども食堂」を想像してみよう
<赤石 旺之氏>
- 株式会社Wildlife Ventures 代表取締役
1998年東京都出⾝。⿃獣管理⼠2級。
千代田区立九段中等教育学校・東京農⼯⼤学農学部・東京都⽴⼤学⼤学院都市環境科学研究科卒業。
幼少期より野⽣動物や⽣態系の保全に関⼼を持ち、⼤学の学部では野⽣動物管理学を専攻。実習やサークル活動ではフィールドワークに明け暮れ、⻑期休みには国内外の保全の現場に訪問。⽣態系や野⽣動物の保全を⾏う上で、社会や⼈の活動との関係に課題を感じ、⼤学院に進学して野⽣動物マネジメントにおける社会科学的な側⾯を研究。
2024年4⽉にボーダレス・ジャパンに事業開発職として⼊社し、2024年12⽉に株式会社Wildlife Venturesを創業。養蜂箱フェンスによってゾウによる農作物被害を防ぎつつ、現地産ハチミツの輸出販売や保全型ツーリズムを通じて地域の生計向上と環境保全の両立を図る。
○学生たちへのメッセージ
私がケニアで事業を始めた原点は、学生時代にケニアでボランティアに参加した経験でした。
現地で出会ったのは、豊かな自然と、そこで懸命に暮らす人たち、そして農作物を荒らしてしまう野生動物たちの姿。保護すべきはずの動物たちが人の生活を脅かし、生活のために動物を追い払わざるを得ないという、どうしようもない矛盾を前に、私は「自然と人は本当に共存できるのだろうか?」という問いを抱くようになりました。
その問いを出発点に、私はケニア・マサイマラで、ゾウと人との軋轢をミツバチの力で解決する養蜂事業を立ち上げました。ゾウがハチを嫌う習性を活かして、畑のまわりに養蜂箱を設置し、被害を防ぐと同時にハチミツを収入源にする。野生動物の保全と、地域の暮らしの再建を両立する仕組みです。
もちろん、最初からうまくいったわけではありません。英語もうまく話せず、ビジネスも素人。完璧な知識や経験なんて、誰も最初から持っていません。現地に飛び込み、人と出会い、自然と向き合いながら、「とりあえずやってみる」を続ける中で、少しずつ道が見えてきました。
私もこれまでにたくさんの迷いや失敗を重ねてきましたが、それがすべて今の自分につながっています。失敗したって、かっこ悪くなんてない。むしろ“やらないこと”の方が、ずっともったいない。正解のない時代だからこそ、「これが面白い」「このままじゃ悔しい」といった素直な感情が、挑戦の出発点になると信じています。
今の自分に自信がなくても、「問い」を持ち続けることができれば、きっと道は開けます。だから、もしあなたが「何かやってみたい」と少しでも思っているなら、それはもう、始まりです。
このTIB Studentsのプログラムを通じて、あなたの中にある「問い」や「モヤモヤ」が、誰かと出会い、考え、動く力に変わっていくことを願っています。私自身のリアルや葛藤、そしてフィールドでの小さな手ごたえが、あなたの“次の一歩”につながったら嬉しいです。
<イゲット 千恵子氏>
- 株式会社CEOキッズアカデミー 代表取締役社長
- iU情報経営イノベーション専門職大学 客員教授
ハワイ在住22年、日米で2社の会社を経営する連続起業家。著者
6歳からのビジネススクール、CEOキッズアカデミーを2018年に日本に設立し、多くの子ども起業家を輩出し国際的に活躍できるビジネスマンの育成。
世界最大の女性起業家ビジネスコンテスト「カルティエウーマンズイニシアティブ2021年東アジア女性起業家第4位を受賞。
書籍「経営者を育てるハワイの親、労働者を育てる日本の親」「親は9割お世話をやめていい」。テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」NHK、日本テレビなど、メディアにも多数出演
○学生たちへのメッセージ
1日でも若いうちに起業して世界に挑戦する勇気を身につけ、世界どこでも稼げる大人になろう。