2024年10月23日(水)18:00-20:00 に、Tokyo Innovation Base(TIB)にて教員向けイベント『みんなで作るアントレプレナーシップ教育』を開催しました。
本イベントでは、学校や自治体向けにアントレプレナーシップ教育事業を展開するタクトピア株式会社 長井悠様を講師としてお招きし、9名の都内中高教員の皆様と共に各校のアントレプレナーシップ教育の取組や、現場での課題について意見交換を行いました。
- 第1部:タクトピア株式会社 長井悠様の御講演
長井様より、「VUCA時代の未来を切り拓くアントレプレナーシップ」と題した御講演をいただきました。
『VUCA時代』と呼ばれ社会が目まぐるしく変化する今の時代において、これまでの当たり前に固執せず、自ら新しい正解を作るために「意思」を持った人材を育成することが求められる、とのお話がありました。
また、「意思を持った人材を育成するためには、自己理解と社会についての理解の両方を深めることが重要である」とのお話には、自らの興味や情熱を持って取り組めることの探求、身の回りの課題に気づくきっかけを与える手段としてのアントレプレナーシップ教育の実践について、参加された教員の皆様も聞き入っていました。
- 第2部:意見交換会
第2部は小グループに分かれ、アントレプレナーシップ教育に関連する取組や現場での課題感について意見交換を行いました。
ビジネスコンテストへの参加やアントレプレナーシップゼミの設置など、特色のある取組をされる学校があると同時に、学内でのアントレプレナーシップ教育の認知度が低くこれから構想を練る段階であるという学校も多くありました。
- 課題:同じような取組をする教員、同じ熱量のある教員が周囲にほとんどいない
今回イベントに参加された教員の皆様はアントレプレナーシップ教育に関心を持って様々な取組をされている一方、学校現場に戻ると教員の中でのアントレプレナーシップ教育やその重要性に関する認知度が低く、同じ取組をする仲間を学内・学外で見つけることが難しいという状況にあることが分かりました。
アントレプレナーシップ教育の認知拡大を進めて行くだけではなく、教員間の横のつながりや学校と地域をつなぐコミュニティ創出を進めていくことも重要であるとの議論がありました。
- 期待:サポーターとのつながりによる選択肢や価値観の広がり
生徒たちが日常生活で関わる大人は、保護者や教員といった少数の大人に限定されます。しかし、本事業を通じて普段の学校生活では関わることができない社会人の方と触れ合うことで、生徒たちのアイデアを引き伸ばしたり、ブラッシュアップしたりすることにつながるのではないかと、ワークショップで本事業の活用の可能性について議論が繰り広げられました。
また、キャリア形成の観点からも、生徒の価値観や選択肢の幅を広げるきっかけとなるという意見が挙がり、各領域の第一線で活躍する社会人の方とインタラクティブな学びの機会を提供することは生徒の進路選択にインパクトを与える機会にもなり得ることが分かりました。
教員の皆様からいただいた意見を踏まえ、TIB Studentsは今後も教員の皆様や学校と地域をつなぐハブとして交流イベントやプログラムを提供していきたいと思います!
イベントを開催しております。(詳細はこちら)
各界の第一線で活躍するサポーターの学校派遣も行っております。(詳細はこちら)
※本事業を活用されたい方は是非御連絡ください