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東京都アントレプレナーシップ育成プログラム 東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校サポーター派遣報告

2024年11月19日(火)東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校に、三浦法律事務所尾西様、タクトピア株式会社長井様、株式会社TIMEWELL濱本様を派遣し、全校生徒約110名向けに、講義を実施しました。

東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校では、探究の授業を通して「”音楽”のバックグラウンドを持つ方から「どうして現在のキャリアを選んだのか」「グローバルに活躍するとはどういうことか」を学び、将来への視野を広げる」ことを目標に本事業を導入しました。

派遣サポーターの3名の方は、それぞれ音楽に関する学びや体験をバックグラウンドに持っており、「音楽とキャリア・挑戦」をテーマにお話しされました。

 

 

尾西祥平氏(三浦法律事務所 弁護士)

1つ目のクラスでは、尾西先生から、法律を用いて「新しいことを実現することへのワクワク」「新しいことに取り組む人を”支える立場”」についてのお話がありました。また、音楽も法律とつながっており、自分の”好き”を実行するためには、法律に関する手続やビジネスの考え方も必要であることを学ぶことができました。

 

長井悠氏(タクトピア株式会社 代表取締役)

関口京花氏(タクトピア株式会社 ラーニングデザイナー)

2つ目のクラスでは、長井様・同じくタクトピア株式会社の関口様から、音楽に関する研究・演奏者の原体験を交えた「音楽と様々なキャリア」についてのお話がありました。最後には「自分たちは音楽の経験を生かして別のキャリアに進んでいる。色々な選択肢があり、人の可能性は無限大であるため、今向き合っている演奏等には全力で取り組みながら幅広く物事にチャレンジして欲しい」というエールを送って頂きました。

 

濱本隆太氏(株式会社TIMEWELL 代表取締役CEO)

3つ目のクラスでは、濱本様から、「好きなこと(音楽等)とビジネスをどのようにつなげていくのか」についてのお話がありました。生徒との対話を交えた本講義では、「音楽をビジネスにするためには何が必要か?」など、濱本様の質問に基づき生徒たちが音楽とビジネスを掛け合わせながら、真剣に考える様子が見受けられました。

 

アンケート結果では、「音楽の進路に迷うこと、考えてしまうことが多いため、今回のお話はとても勉強になりました!今悩んでいる自分を救ってくれるような言葉ばかりでした」「音楽の道も多様にあるということが分かって視野が広がりました」「自分は何がしたいのか、自分の目的がしっかりしていて様々な生きる道を教えていただいたような感じがしました」「“生き甲斐”をどのように探すかを少し具体的に知ることができた気がします」「自らの意思で動いて、気になるものがあったら挑戦してみようと思います」などの声を頂きました。生徒たちは今回のプログラムを通じて、将来に向けた具体的な行動を起こすヒントや新しい考え方を得たことが伺えました。

また、御担当教員からは、「それぞれのサポーターのキャリアに基づいて、生徒の興味を引き出す工夫を頂いたことがありがたかったです」「自分が苦手なことを把握しておこう、という話は大変共感できました。また音楽の何が好きなのか、という観点で考えを深めることはとても良かったと感じています」との御回答を頂きました。

音楽からつながる様々な将来の選択肢を知り、「音楽には、演奏以外にも多くの関わり方があること」や「音楽経験を活かして幅広い世界へ挑戦できること」を学ぶきっかけの一つとなる派遣でした。