- 東京科学大学 環境・社会理工学院 イノベーション科学系・技術経営専門職学位課程 教授
- 環境・社会理工学院 融合理工学系 エンジニアリングデザインコース(副担当)
- 理事特別補佐(研究・産学連携)
- イノベーションデザイン機構 機構長
- Innovation Design Studio (INDEST) 施設長
- Greater Tokyo Innovation Ecosystem (GTIE) プログラム代表
2024年11月26日(火)、自由ヶ丘学園高等学校に東京科学大学の辻本先生を派遣し、STEAM・SEL (Social Emotional Learning)の受講生(高校1年生)の1クラス35名向けに、リーンキャンバスを用いたビジネス案への講評を実施しました。リーンキャンバスとは、多くの起業家が自分の事業案を練る際に活用している思考ツールです。派遣の前には、辻本先生に作成頂いたリーンキャンバスのレクチャー動画を基に、生徒たちは前から作成していた自身のビジネス案を多方面からブラッシュアップしました。
自由ヶ丘学園高等学校では、Science・Technology・Engineering・Art・Mathematicsの頭文字をとったSTEAM教育を推進しており、「好奇心を生かして世界で活躍する方法」や「ビジネス案のブラッシュアップ方法」を具体的に学ぶことを目的に本事業を導入しました。
授業の前半には、辻本先生より「新しい何かを自分たちで作る」アントレプレナーシップの大切さを伝えるお話がありました。
また、実際にリーンキャンバスをビジネスの場面で使用した事例の紹介では、生徒たちが真剣に聞き入っていました。
授業の後半には、3チームのビジネス案に対し、辻本先生から講評を頂きました。生徒たちの自由な発想において、「独自の観点で面白いところ」「異なる角度からもっと考えることが出来るところ」などについてコメントを頂き、フラットに意見を交わし合う時間となりました。
アンケート結果では、「”自分で新しいものを考えること”が将来要求されるという言葉が印象に残っています」「発表した生徒の意見へのコメントの内容がすごく興味深かったです」「各ビジネス案に対して”独自の価値があるのか”という問いが非常に難しいと感じましたが、とても楽しくてワクワクしました。また聞きたいです」などのお声を頂きました。
生徒たちが、今回のプログラムを通じて、新しく何かに取り組んでみようという挑戦心や好きなことを将来へつなげる視点を得たことが分かりました。
また、御担当教員からは「日頃の授業の中で、生徒が面白いことを考えていると思っていても、なかなかその才能を引き出すことができませんでした。今回の派遣を通し、そのとっかかりを見つけたような気がします。引き続き、生徒たちの好奇心を引き出す取組を行っていきたいです」との御回答を頂きました。
好きなことを将来につなげていくための新しい視野や考え方を得ることができ、将来に向けた行動を具体的に考えるきっかけの一つとなる派遣でした。