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東京都アントレプレナーシップ育成プログラム 鷗友学園女子中学高等学校サポーター派遣報告

2024年12月4日(水)、鷗友学園女子中学高等学校に株式会社TIELEC隆様、特定非営利活動法人夢さがしプロジェクト菅原様、合同会社ROUプロパティ宇根様、株式会社Blast School吉田様、株式会社ライフハック楠様ほか計6名のサポーターの方を派遣し、ロングホームルームの時間にて中学2年生の生徒214名向けに、ワークショップを含めた双方向形式の講義を実施しました。

鷗友学園女子中学高等学校では、ロングホームルームの授業の中で、中学1年生ではSDGs、中学2年生では「福祉・人と人の関わり合い」、中学3年生では「職業と平和」について学習しています。

そこで、今回は中学2年生を対象に、幅広く人材育成やメンタル支援などについてキャリアを築かれている方のお話を聴き、「専門的な知見を学びながら社会に向けて視野を広げること」を目的として本事業を導入しました。

 

隆祐人氏(株式会社TIELEC 代表取締役)

隆様のクラスでは、悪いことを振り返る「反省」ではなく、良かったことについて深く顧みる「内省」をテーマとし、生徒同士でのワークを交えつつ人生における内省の重要性についてお話し頂きました。生徒からは、内省を駆使して日常生活をより良いものにしていきたいとのお声を頂き、今後の様々な場面で今回の派遣が活かされていくことが大いに期待されます。

菅原亜樹子氏(特定非営利活動法人夢さがしプロジェクト 代表理事)

菅原様のクラスでは、多くの方々にインタビューを行われてきた御経歴を踏まえ、「失敗しても諦めずに長く続けていくこと」、「迷ったら、まず動いてみること」の大切さについてお話し頂きました。生徒同士によるインタビュー形式のワークは、生徒たちが自己理解と他者理解について考える貴重な機会となりました。また、「仕事とは生きた証を残すこと」という考えを学ぶことができました。

宇根有香氏(合同会社ROUプロパティ 代表社員 宇根 有香 ヘルスコーチ/ピラティストレーナー)

宇根様のクラスでは、育児の過程で「心と体の健康のつながり」について興味を持ったことなど、勉強を始めた経緯についてお話し頂きました。普段の生活における身近なトピックスに生徒たちは親近感を持って聴いており、健康にもそれぞれの個性があることへの理解と共に、関心ごとをその先につなげていくというアイディアや行動力の大切さを学ぶことができました。

吉田大一氏(株式会社Blast School 代表取締役CEO)

吉田様のクラスでは、自己理解の重要性を基に「自分のタイプを理解することでワクワクする方向を学べる」とお話し頂きました。自身のモチベーションタイプを理解するワークでは、生徒たちが普段の自分の考え方について真剣に向き合いながらも、新鮮味のある内容にワクワク・ドキドキしながら取り組んでいる様子が伺えました。

 

楠侑真氏(株式会社ライフハック 代表取締役社長)

楠様からは、学生時代の起業経験を中心にお話し頂きました。楠様の「充実感を持ってあらゆる人が働き、生活できるようにしたい」という熱いメッセージに生徒たちも心動かされたことが見受けられ、積極的に質問を投げかけていました。より良く「はたらく」・「くらす」ことについて生徒たちが真剣にイメージを膨らませる良い機会になったことが伺えました。

 

アンケート結果では、「私はチャレンジから逃げてしまうタイプの人間でしたが、話を受けて色々やってみようかなと思えました」「将来留学に行きたいと感じていましたが、少し自信がなく不安でした。しかし、今回のお話を聞いて、自分もたくさん頑張ってみようと思うことができました」「将来のことが何も見えず、モヤモヤすることもあったため、今回お話を伺えて少し楽になりました。これから色々なことにチャレンジしながら、どのように生きていきたいか考えようと思います。興味深いお話をありがとうございました」などのお声を頂きました。

生徒たちは今回のプログラムを通じて、「サポーターのキャリアを知り、自分も将来に向けて何か行動を起こしたい」と気持ちの変化が生じたことが分かりました。

また、御担当教員からは「講師の方々からは生徒たちの心に届く講演をして頂き、他学年や高校生に向けてもお話し頂きたいと感じました」との御回答を頂きました。

普段の授業とは異なる視点から自己や他者について深く考え、将来の展望について生徒たちの視野を広げるきっかけとなる派遣でした。