本文へ移動する

東京都アントレプレナーシップ育成プログラム 早稲田実業学校中等部・高等部サポーター派遣報告

村瀬 龍馬氏(株式会社MIXI/取締役・上級執行役員)

2025年12月18日(水)早稲田実業学校中等部・高等部に、株式会社MIXI村瀬様を派遣し、放課後活動にてテクノロジー分野に興味を持つ生徒たちに「ユーザーサプライズを生むテクノロジーと事業構築~夢中になれることで文化を変える~」と題した講義を実施しました。

早稲田実業学校中等部・高等部では、学生たちの探究活動を積極的に推進しており、学生の挑戦心向上や、アイデア具現化に向けた意識醸成を目的に本事業を導入しました。

授業の前半には、村瀬様から、プログラミングを始め今のキャリアを歩むことになったきっかけ、「人をテクノロジーで楽しませたい」というご自身の原動力や、「ものづくりの考え方」を伝えるお話がありました。具体的な事例を生徒たちに身近な「数学」に置き換えることで、アプリケーションやプログラミングの仕組みを分かりやすくご説明頂き、プログラミング未経験者の生徒たちも理解することができました。

生徒たちからは「普段しているゲームの中には数学の要素がたくさんつまっていて、ひとつひとつの操作にプレイヤーの興味を惹かせるための工夫がされているという内容が興味深かった」という声が挙がりました。

授業の後半には、村瀬様からものづくりに関するより詳細な説明をして頂きました。「やめることを決めること、決めたことには猪突猛進であること」など自分の興味のある分野を見つけ、最大の成果をあげるための手法についてデザイン思考を基に伝えて頂きました。特に、「多くのアイデアを出し、実際に行動を起こしながら試行錯誤を繰り返すこと」「課題解決だけでなく、そこから新しい価値を生み出すことがアントレプレナーシップである」とのお話がありました。

また、生徒たちは積極的に質問しており、村瀬様からもユニークな質問が生徒へ投げかけられ、活発な議論が行われるなど、白熱した質疑応答の時間となりました。

アンケート結果では、「社会の最前線で働かれている方と繋がることは、教科書からだけの学びでは得られない内容が多々ありました」「自身が学生であると同時に、学生であることに疑問を持ち続けて、できることから行動に移していきたいと強く思いました」「私はまだプログラミングに取り組んだことがありませんが、その凄さは感じることが出来ました。ぜひチャレンジしてみたいと思いました」などのお声を頂きました。今回のプログラムを通じて、生徒たちは「普段の授業と異なる知識を得て視野が広がり、新しく何かに挑戦してみたい」と前向きな気持ちの変化を得たことが分かりました。

また、御担当教員からは「数学教員としても学ばせていただくことが多く、生徒たちにとってもとても有意義な時間となりました。今後、アントレプレナーシップの授業にてデジタル要素を増やしていきたいと思っておりますので、また何かしらの形でご一緒させていただけると嬉しいです」との御回答を頂きました。

テクノロジーを起点とし、デザイン思考やアントレプレナーシップについて知見を深めつつ、”もっとこうしたら良いのに”というアイデアや今後の取組について考えるきっかけの一つとなる派遣でした。