濱本真平氏(株式会社Blossom Energy 代表取締役社長)
2025年1月8日(水)、中央大学杉並高等学校に株式会社Blossom Energy濱本様を派遣し、探究の授業でエネルギーについて学ぶ高校1年生35名向けに講義を実施しました。
中央大学杉並高等学校では、箱根でのエネルギーに関するフィールドワークの事前学習として、地球のエネルギーや関連する公共事業について専門的・社会的な視点から学ぶことを目的に本事業を導入しました。
授業の前半には、化石燃料の原料となる生物の誕生やエネルギー技術の変遷についてのお話がありました。濱本様は石油や石炭を燃やす火力発電について触れ、生徒達は「日本の化石燃料の3割は発電のために使われるが、残りの7割は工業製品をはじめとする製品を加工するために燃やされている」という事実に驚きの表情を浮かべていました。
授業の後半には、「起業とイノベーション」についてお話がありました。
濱本様の研究や日本原子力研究開発機構(JAEA)でのお仕事を紹介しながら、「原子力技術を開発する上でリスクテイクできる組織が必要である」と考え起業に至った経緯についてお話し頂きました。また、エネルギー問題の今後の展望と課題に触れ、新しい技術やビジネスモデルの必要性を強調されました。
アンケート結果では、「38億年も前から遡って話を聞くことができ、問題に対して向き合いやすかった」「起業という形で誰かが動き出さないと何も始まらないのだなと思った」「日本だけでなく世界的なエネルギー問題の解決に向けて取り組まれており、自分もグローバルに活躍できるようになりたい」などのお声を頂きました。
また、御担当教員からは「エネルギー問題に絡めて宇宙分野から起業の話まで、幅広い分野でお話し頂き、生徒にとっても学びが深い授業となりました」との御回答を頂きました。
箱根でのフィールドワークに向けて「エネルギー」に関する知識が身に着いたと共に、今後自身の興味ある分野で積極的に行動を起こそうと意識するきっかけとなる派遣でした。