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東京都アントレプレナーシップ育成プログラム 東海大学付属高輪台高等学校サポーター派遣報告

恩地祥博氏(TheSEA  共同創業者/取締役社長CMO)

2025年1月11日(土)、東海大学付属高輪台高等学校にTheSEA恩地様を派遣し、高校2年生約370名に向けて授業を実施しました。

東海大学付属高輪台高等学校では、「知的財産」を年間テーマとして高校2年生の探究学習を進めており、生徒たちに親しみのある「ブランド」や「デザイン」といった角度から知的財産に関する知識を深めるとともに、キャリア選択の幅を広げることを目的に本事業を導入しました。また、恩地様は東海大学付属高輪台高等学校の卒業生であり、是非生徒にエールを送って頂きたいと御担当教員からお話を頂きました。

授業の前半には、恩地様からデザインやファッションに興味を持ったきっかけや、起業という挑戦と失敗の経験、そして知的財産権とブランド価値の関係についてお話頂きました。恩地様は「世界の名だたるブランドが高い価値を有しているのは、知的財産としてその商品の独自性が守られているからである」と述べ、デザインやファッションの分野における知的財産の重要性を強調して生徒たちにお話しされました。

授業の後半には、恩地様自身の起業経験を踏まえ、起業家の魅力や困難についてのお話がありました。3社起業した経験を基に、「起業は辛いことがたくさんある」と述べつつ、起業することで得られる自己成長や経済的・時間的な余裕といった魅力についてお話頂きました。

最後には「『環境と選択』が大切である」と、自らの目指すべき姿に自然となれるような環境に身を置くことの大切さを強調し、授業を締めくくられました。

生徒からは、「起業も選択肢の1つとして考えられるようになった」「起業の話はつまらないと思っていたが、学校時代の話や恩地さんの経験談など分かりやすい内容が多く、面白かった」「現実的な方向に将来を見てしまうことが多いが、リスクを負ってでも好きなことをした方が幸せになれると思った」などの声が挙がりました。

授業後、恩地様の周りには生徒が集い、恩地様への質問や学生時代のエピソードで盛り上がる場面もありました。

アンケート結果では、「自分が今までこだわってきたものや、夢を叶えるための自分なりの努力は間違っていなかったことに気が付くことができ、起業する勇気が湧いた」「普段なかなか考えないことを考えることができた時間になった」「自分のやりたいことを突き詰めて実行することは難しいことだが、その分やりがいがあると感じた」などのお声を頂きました。

また、御担当教員からは「生徒がサポーターの方を『雲の上の存在』と感じることがないよう、穏やかな語り口で親しみやすいトピックについてお話ししてくださったことをありがたく思っています」「授業後に質疑の時間を多めに確保してくださったため、生徒たちの満足度も高かったのではないかと思います」との御回答を頂きました。

「ブランド」と「知的財産」についての学びを深めるとともに、自らの目標を実現するための環境づくりや決断の重要性に気が付くきっかけとなる派遣でした。