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東京都アントレプレナーシップ育成プログラム 自由ヶ丘学園高等学校サポーター派遣報告

2025年6月16日(火)、自由ヶ丘学園高等学校で高校1年生を対象に「STEAM/SEL」の授業の一環として派遣授業が実施されました。

本派遣では今井善太郎氏を講師に迎え、「やればできる」というGrowth Mindsetの重要性を学び、日常生活に新たな視点を得ることを目的とした講義が行われました。

今井氏は、自身が開発した教育ゲーム「レイの失踪」を通じて、生徒たちに社会課題を楽しみながら学ぶ体験を提供しました。

このゲームでは、失踪した友人をSNSの裏アカウントを手掛かりに探し出し、最終的に警視庁の闇バイト専用電話番号「#9110」を使用するというシナリオを体験します。ゲームを通じて、社会課題への認識を深めるだけでなく、実際に行動する力も養われる仕組みが特徴です。

講義では、今井氏が社会課題をゲーム化するに至った経緯や、自身の経験についても語られました。高校時代の留学経験をきっかけに教育への興味を持ち、大学時代に仲間とともに「classroom adventure」を立ち上げた経緯、そしてAIなどの現代ツールを活用して低コスト・短期間でゲームを開発した実績が紹介されました。

今井氏は「明確な目標がなくても、仲間とともに挑戦することで成果を出せる」と強調し、生徒たちに「自分のやりたいことを見つけること」や「1人で散歩しながら考える時間を大切にすること」をアドバイスしました。

講義後の生徒アンケートでは、「やりたいことがなくても、今から考えても間に合うと知り、焦らずに自分と向き合おうと思えた」「新しいことに挑戦するハードルが低いと気づいた」といった新たな気付きへの感想が寄せられました。

また、御担当教員からも「生徒たちは今井様のお話を聞いた後、価値観が似た人を見つけてチームを作り、アントレプレナーのような活動をするのですが、今回の機会はとても勉強になったと思います。」とお声を頂きました。

今回の講義は、生徒たちにとって成長型思考を育む貴重な機会となり、未来へ向けた第一歩を踏み出すきっかけとなりました。

 

〈今井善太郎氏〉

  • 株式会社Classroom Adventure 共同創業者
  • 株式会社YOMY COO
  • 慶應義塾大学総合政策学部在学中

2001年、東京生まれ。中学卒業後カナダへ渡り19歳まで暮らす。現地小学校でのインターン経験などから教育に興味を持ち活動する。2022年にGoogleが主催するファクトチェックの世界大会”Youth Verification Challenge”で日本優勝、世界4位。同じ大学の研究室から一緒に大会に出場した3人でClassroom Adventureを立ち上げる。またオンラインでの幼児教育を行う株式会社YOMYも立ち上げ運営。

〇生徒たちへのメッセージ

やりたいと思ったことがあれば、ぜひ小さなところからスタートしてみてほしいです!!以外と簡単だし、応援してくれる大人もたくさんいます。

今井 善太郎 | TIB Students