医療法人社団讃友会あべクリニック
東京都認知症疾患医療センター 副センター長
近藤 康寛
| 自身を端的に表す一言 | 人と地域をつなぐ、心のスペシャリスト |
|---|---|
| キャリア・経験 | ヘルスケア・医療 |
| 講演可能テーマ | その他 |
| ソーシャルメディア | X Facebook |
自己紹介
・神奈川県鎌倉市で生まれ育つ
・大学卒業後に鶴岡八幡宮に神職として12年間奉職。その間、伊勢神宮式年遷宮広報本部を担当
・精神疾患の家族を支えた経験を世の中に役立てたいと考えキャリアチェンジ
・精神科病院(閉鎖病棟)で看護助手として勤務
・あべクリニック(精神科)に入職。2015年東京都認知症疾患医療センターを設立
・2017年から現在までオレンジカフェを運営。地域コミュニティ、多世代交流を推進
・東京都認知症対策推進会議(認知症医療支援体制検討部会)委員 、荒川区中央ケア会議アドバイザー、荒川区スーパーバイザー等に就任。社会課題の解決を続けている
・対人支援専門職向けの雑誌に寄稿
・東京都(全域)、神奈川県(全域)、千葉県(千葉市)、愛知県(豊田市)等で、「精神障がい者支援の新しい視点」「多職種連携のためのファシリテーション」「チームコミュニケーション」など約10年間、講演や研修講師と活動中
学生たちへのメッセージ
みなさん、こんにちは。
私は、人と人、人と地域をつなぐ「心のスペシャリスト」として活動しています。
これまで多くの人と出会い、いろいろな課題に向き合ってきた中で、今日はみなさんと一緒に「未来の社会」について考える時間にしたいと思っています。
いま、日本では少子高齢化がどんどん進んでいて、
高齢者の5人に1人が認知症になる時代だと言われています。
この話を聞くと、
「なんで自分たち若者ばかりが負担を背負わなきゃいけないんだろう?」
そう思う人もいるかもしれません。
でも、ちょっと立ち止まって考えてみましょう。
もし、“生きづらさを抱えた高齢者”が、未来の自分だったとしたらどうでしょう?
高齢者が自分らしく、安心して住み慣れた地域で暮らせる社会は、
つまり、みなさんが歳を重ねたときにも、安心して暮らせる社会でもあります。
だからこそ、「誰も取り残されない社会」をつくることは、
みなさん自身の未来を守ることにつながっているんです。
では、どうやってそんな社会をつくっていけばいいのでしょうか。
ヒントは、実はみなさんの日常の中にあるんです。
「これって、なんでこうなってるんだろう?」
「もっとこうなったらいいのに!」
こうした小さな気づきや違和感こそが、
アントレプレナーシップ(起業家精神)の出発点です。
大切なのは、自分の経験と誰かの経験をうまく結びつけること。
一人では解決できない課題も、仲間と力を合わせれば、
きっと未来を変えることができます。
これからの社会では、
ジェンダー平等、いじめや不登校、AIとの付き合い方など、
さまざまな課題に直面する場面が増えていくでしょう。
そのとき大切なのは、ひとつの正解を探すことではありません。
重要なのは、みんなで納得できる答えをつくること(合意形成)です。
自分だけの考えでは限界があるし、
かといって、他人の考えだけに合わせるのも息苦しいですよね。
だからこそ、お互いが気持ちよく過ごせる「一致点」を見つける力が必要なんです。
これが、社会課題を解決するための大きなヒントになります。
社会人と学生。年齢や性別、立場の違いを超えて、
「人」と「人」として向き合うこと。
私は、その関係性を大切にしながら、
みなさんと一緒に、お互いの人生を輝かせる未来をつくっていきたいと思っています。