鳥居 正年

愛知県立豊橋工業高校、岐阜大学工業短期大学、茨城大学工学部を卒業後1995年に株式会社ニデックに入社、新規事業として眼科専用の電子カルテの立ち上げを経験しました。
その業務を推進していく中、社内外の人間関係に葛藤を感じて、2014年にイノベーションのプロセスを言語化したU理論に出会いました。2017年にU理論の提唱者であるマサチューセッツ工科大学（MIT）スローン校経営学部上級講師のオットー・シャーマー博士に出会ったことで、オットーらの開催しているU理論のオンライン講座の日本語版を提供するボランティアグループに参加することになりました。
その後、2024年にボランティア団体から、「意識の変容から新しい未来を創造する手法である「Ｕ理論」の実践を通じて、分野横断的な共創によるイノベーションを起こし、地球環境の再生とすべての人々の幸福の実現に寄与すること」を目的とした、特定非営利活動法人U Journeyを立ち上げました。
現在は株式会社ニデックの社員と共に、特定非営利活動法人の共同代表を務めています。

　見えない人生のレールが敷かれていて、そのレールを外れると人生が終わってしまうような風潮があると若い人たちを見て私は感じています。例えば、良い高校に入学して、良い大学に入学して、良い会社に就職するというレールです。私はこのように世の中から正解と言われるレールにはまりこんでしまって、自分の未来の可能性の枠を決められてしまって、その未来の可能性を諦めてしまうことがとても残念に思っています。世の中を変えることができるというのをこれからの人たちが諦めてしまうことがいちばんの危機と感じています。これからの社会には、自分の持っている可能性の未来に向けて、枠を拡大させていこうとする人たちが必要で、その人たちが育つ環境を整えたり、応援したりすることで、より良い世の中ができたらと願っています。