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東京都アントレプレナーシップ育成プログラム  東京都立向丘高等学校サポーター派遣報告

2024年12月12日(木)、東京都立向丘高等学校にサポーター13名を派遣し、高校1年生約277名向けに講義を実施しました。

都立向丘高等学校では、生徒が自身の進路の考え方や社会の在り方を学び、自らのやりたいことに関する新たな気づきを得ることを目的に本事業を導入しました。

 

生徒たち一人ひとりが計13の分野のうち、希望するサポーターの講演を聴講する形式で、各サポーターの現在の仕事・活動や過去の原体験に関する話に聞き入ったり、ワークで活発に意見を交換したりと、主体的に学ぶ意欲を見せていました。

具体的に「航空新規事業」のゼミでは、前半は若者をターゲットにしたSNSのショート動画を見せたり「社会人生活表」を使ってサポーターの経験を紹介したりと、親近感が沸くような講義が行われ、後半の『自分のスキを深く考えてみよう』を題材としたワークでは生徒たちが生き生きと自分たちの好きなことを話し合い、好きなことに対する熱量や原動力を確かめることができる時間となりました。

「小売・消費財」のゼミでは発展途上国の鉱物採掘などで行われている未成年者の労働を含めた非倫理的な労働を改善するために事業を立ち上げたというサポーターの原体験に生徒は真剣に聞き入っていました。サポーターからの、現状の「与える側」と「受ける側」に分かれる支援体制ではなく、協働できるビジネス関係の構築が不可欠というお話を受け、生徒側もじっくり考えながら質問を行っていました。

また「食品」のゼミでは、サポーター自らの原体験から「チャンスが訪れたらまずやってみる」というマインドの大切さを伝える講演が行われ、講義中は「友達と仲良くするために工夫していることはありますか?」などの質問に対して生徒に自由に発言してもらうといった双方向のコミュニケーションを活性化する工夫がなされて、生徒側からの率直な意見・質問が多く伺えました。

 

アンケート結果では、「自分の将来を思い描くことが、実際の自分の将来となるという話はとても説得力があった」「自分にとって働くとは『就職する』だけだったが、『起業する』ということも選択肢もあるということを教えてもらった」「夢に向かって努力した時間は無駄にならないという話が印象に残った。自分もこれからどんどん挑戦したい」「社会貢献が社会のためだけでなく自分のためにもなることが分かった」などの声を頂きました。今回のプログラムを通じて、生徒たちは積極性やチャレンジ精神が向上するという前向きな気持ちの変化を得たことが分かりました。

また、御担当教員からは、「本講演を通し、アントレプレナーシップ教育は生徒たちの今後の進路やキャリア、人生にとって重要な教育だと感じました」との御回答を頂きました。

 

自身の「好き」に気づき、自らの気持ちや原動力をばねに行動し、様々な物事にチャレンジしていくことの大事さを学んだ派遣となりました。

ゼミ名:経済 福本考則氏(株式会社日本政策金融公庫 国民生活事業部 東京創業支援センター 上席所長代理)

 

ゼミ名:経済 高橋隼之介氏(株式会社日本政策金融公庫 国民生活事業部, 東京創業支援センター 所長代理)

 

ゼミ名:行政 西岡篤史氏(港区立産業振興センター 副センター長)

 

ゼミ名:宇宙 畠山祥氏(レイワセダ株式会社 CEO)

 

ゼミ名:航空新規事業 江幡里菜子氏(ANA X株式会社 事業開発部)

 

ゼミ名:小売り・消費財 白木夏子氏(株式会社HASUNA 代表取締役, 武蔵野大学 アントレプレナーシップ学部 教授)

 

ゼミ名:メディア 西村昌樹氏(元フジテレビ報道局 ディレクター)

 

ゼミ名:コミュニティ形成 日比谷尚武氏(kipples 代表)

 

ゼミ名:教育 中尾至雄氏(株式会社イマージュ)

 

ゼミ名:地方創生 安藤慎悟氏(パシフィックコンサルタンツ株式会社 デジタルサービス事業本部 DX事業推進部)

 

ゼミ名:食品 中川喜隆氏(ロート製薬株式会社 食品事業推進部 部長)

 

ゼミ名:ジェンダー 鈴木彩衣音氏(株式会社SISTERS 代表取締役)

 

ゼミ名:食品、PR 福田怜奈氏(株式会社SHARE EAT 代表取締役社長)